12/16~【展示】大佛次郎と木村荘八 ―作家と画家、そして猫
- 2023年10月27日:お知らせ, 展示, 大佛次郎没後50周年記念事業, 記事移行用
洋画家・木村荘八(きむら・しょうはち、1893-1958)は、
大佛次郎の小説に多くの挿絵を寄せました。

大佛次郎1948年、木村荘八1949年(撮影:林忠彦)
二人は『霧笛』や『幻燈』など、
幕末・明治初期の開化期横浜、東京を舞台とした作品で何度もコンビを組みました。

「霧笛」第一回 新聞切抜 大佛次郎原作、木村荘八挿絵
作品数は20以上。
大佛は木村との関係について
「『霧笛』が多少なり成功したのは、木村さんの鍛えこんだ芸に引立てられたせいである。
小説が進む間に、私は何とも楽しくなった。」
とエッセイに書き、木村も
「楽しく仕事し二人ともだんだんトシをとりました」
と語りました。
それぞれが「楽しく」仕事をこなし、互いに作品を高め合う存在だったことが分かります。
展示では、当館が所蔵する木村荘八の挿絵原画のほか、
木村がコレクションし、没後に遺族から大佛次郎に贈られた「猫のおもちゃ絵」など、
「無類のネコ好き」同士でもあった二人の交流を紹介します。
【木村荘八による挿絵「霧笛」】

木村荘八画「霧笛」第38回挿絵
木村荘八が挿絵を寄せた、大佛次郎原作の開化小説「霧笛」や「幻燈」の原画約10点を展示します。
(会期中に展示替えあり)
【木村家から大佛家に贈られた「猫のおもちゃ絵」】

猫のおもちゃ絵「志ん板ねこづくし」
【木村荘八が描いた「猫の湯屋」】

木村荘八による「猫の湯屋」肉筆画
大佛次郎が愛蔵した猫の置物たちも厳選して展示予定。
押絵羽子板の名工・吉田永光による「猫の湯屋」の細工物も、久しぶりに展示します。
擬人化された猫たちの愛らしい姿をお楽しみください。

吉田永光による「猫の湯屋」細工物
【展示名】
大佛次郎没後50年記念 2023年度テーマ展示Ⅱ
「大佛次郎と木村荘八 -作家と画家、そして猫」
【会期】
2023年12月16日(土)〜 2024年4月14日(日)
(前期:2023/12/16~2024/2/18
後期:2024/2/20~4/14
会期の前期と後期で一部資料の展示替えを行います。)
【開館時間】
3月まで 10:00~17:00(最終入館16:30)
4月から 10:00~17:30(最終入館17:00)
【休館日】
毎週月曜日(祝休日の場合は翌平日)
年末年始(12/29~1/3)
臨時休館 ①2024/1/30(火) ②2/6(火) ③2/7(水)
【観覧料】(入館料に同じ)
一般/200円 中学生以下/無料 20名以上の団体は150円
*横浜市内在住の65歳以上の方は100円。(濱ともカード等をご提示ください)
*障がい者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は無料。
*毎月23日(市民の読書の日)と第2、第4土曜日は高校生以下無料。
【同時期開催】
公募写真展「大佛次郎×ねこ写真展2024」
2024年1月10日(水)~4月14日(日)
【関連事業】
横浜にぎわい座
大佛次郎没後50年特別企画「猫尽くし 再び 名作落語の夕べ」
愛猫家・大佛次郎にちなんだ「猫尽くし」の落語会。
三遊亭萬橘「猫と金魚」、三遊亭兼好「猫餅」、古今亭志ん輔「猫忠」のほか、
猫をテーマにした音曲を桂小すみが口演し「猫尽くし」を彩ります。
[会場] 横浜にぎわい座 芸能ホール
[日時] 2024年3月2日(土) 18:00開演(17:30開場)
[料金] 3,200円(全席指定)
[申込方法] 2023年12月27日(水)発売開始(電話、ホームページ10時~ 窓口11時~)
[問い合わせ先] 045-231-2515(10:00~20:00)