2019年度テーマ展示Ⅱ「花と語らう―大佛次郎の花ごよみ」

大佛次郎にとって、庭に根をはる花木や、毎年可憐な花を咲かせる草花は「古くからの友人」「伴侶」に例えられる存在でした。

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大佛次郎の草花への愛情は、季節の移ろいや旅をテーマとする多くのエッセイに刻まれたほか、花のモチーフは人間の心のありようを映す存在として現代小説「風船」や時代小説「櫻子」など、数々の小説の中にも登場します。

多芳郎・画『櫻子』見返し
また、自然に対する鋭い観察眼と視点は、環境保護の必要性をいち早く唱える原動力にもなりました。市民運動として鎌倉風致保存会設立に結実した他、横浜市への提言(フランス山返還時の「リラの森」)や新聞等を通じた社会への発信につながっています。
 本展では「花」を切り口に大佛作品をとらえることで、五感に響く瑞々しい文章を味わいつつ、そこに込められた大佛次郎の思いを探ります。

五感で感じる「花」をテーマに関連展示やイベントも満載です!

聞いて 展示会場に設置されたQRコードにアクセスし、作品の朗読をお聞きいただけます

嗅いで モイストポプリで感じる春・夏の花コーナー(10/5~10/9:1階会議室)開催

触って 秋の花で作るモイストポプリワークショップ(10/5 15:00-16:00 予約不要・参加費無料)開催

味わって 大佛次郎記念館併設のティールーム「霧笛」では、花にちなんだドリンクメニューが登場

体験して 大佛次郎記念館文学ウォーキング「花と語らう、秋の花園ツアー」(11/4 9:00集合 事前申込制500円)

  文学ウォーキングの詳細は、こちらのページから 

 

【展示概要】「花と語らう-大佛次郎の花ごよみ」
   開 催 期 間   令和1年9月14日(土)~12月24日(火) 

         9月 10:00~17:30  10月~12月 10:00~17:00(最終入館は閉館30分前)
 

  開 催 場 所   大佛次郎記念館2階ギャラリー

  主な出展予定資料
  ○大佛次郎・原稿 エッセイ「薔薇を植ゑる」、「屋根の花」、「母子像」、「千本桜」他

  ○大佛次郎・原稿 時代小説「櫻子」

  ○佐多芳郎・画「櫻子」

  ○島田四郎・画 花のデッサン

  ○大佛次郎が所蔵していた書籍より 辻永『萬花圖鑑』、牧野富太郎『原色少年植物圖鑑』、野藤右衛門著・堀井香坡画『桜』他

 

  展示解説 9/28(土)、10/12(土)、11/9(土)、12/14(土) 14:00-14:30 (10月以降は第2土曜日)

  ミニ・ミニトーク 大佛次郎記念館~建築の魅力発見 9/22(日)、10/20(日)、11/17(日)、12/22(日) 14:00-14:15

 

 

バラと大佛次郎記念館