2/26(火)-4/14(日)大佛次郎×ねこ写真展2019

2月26日(火)から、大佛次郎×ねこ写真展2019~猫は、生涯やさしいの伴侶~ が、スタートします。

生涯で優に500匹は飼ったという豪語する大の愛猫家だった大佛次郎。エッセイや小説にも多く猫を取り上げ、その作品は60作を数えるほどでした。

3回目の今回は、190名・484点のご応募をいただきました。

今回より応募作品に一言を添えていただける趣向となっていて、撮影者の気持がより伝わる展示になっています。

 

≪いまじねーしょんねこ2019≫では、大佛次郎が戦後まもなくの頃を書いた現代小説『帰郷』(小学館P&D文庫)の一文をお題にしています。16個のお題にピッタリ来る、ねこ写真を選りすぐって展示します。

どんな、写真がコラボするのでしょうか・・・。こちらもぜひお楽しみに!

 

≪いまじねーしょんねこ2019≫のお題を紹介

  ① 「つくづくと、日本の春だなあと思う。とろりとして、この柔らかさは。」 P149 牛木

  ② 「いつ、どんな場所にいても、母親のことを考え始めると、ぬくめたミルクのように柔らかいものが、 胸にひろがって来るのを覚える。」 P175 伴子

  ③ 「生きていやがる!」 P185 雄吉

  ④ 「こう見えても、奥さん、僕ァ、これで、その、なんですよ。素晴らしい女性とランデ・ヴウに行く ところなんだ。」 P196 小野崎

  ⑤ 「そうですよ。あの町ですよ、昼寝しているように、いつも静かな・・・」 P200 小野崎

  ⑥ 「堪忍して下さいまし。私には出来ないことです。」 P221 伴子

  ⑦ 「でも、そこをなんとか・・・・・」 P270 俊樹

  ⑧ 「こうやって、ぼんやりしているのが好きなのだ」 京都に遊びに来たら、こうしているのが本当だろうと、問い返しているような明るい調子であった。 P294 恭吾

  ⑨ 「怒るならばよいのだ。泣くのはおかしい。」 P337 恭吾

  ⑩ 「お似合いになるわ。ほんとうに、おきれい!」 P367 伴子

  ⑪ 「やはり、私のことを憎んでらっしゃるんですわ」P376 左衛子

  ⑫ 「気がついてみたら、まったく自分のためだけに、今日まで生きて来たのだ。」 P409 恭吾

  ⑬ 「子供のことを考えていると、心がきれいになるものだ。親とは、そういうものなのだな。」 P419 恭吾

  ⑭ 「とうとう、私、まいりました」 P415 左衛子

  ⑮ 「覚悟はしてまいりました。お気のすむようになさって下さいまし。」 P420 左衛子

  ⑯ 「運だけね」「そうです。運だけだ」 P428 左衛子、恭吾

 

【 展 覧 会 情 報 】

【会  期】 2019年2月26日(火)~4月14日(日)

【開館時間】 2月・3月 10:00~17:00(最終入館16:30)   4月  10:00~17:30(最終入館17:00)

【休  館】 毎週月曜日(祝休日の場合は翌平日)、3月25日(月)~4月2日(火)

       ※ただし、3月28日(木)~3月31日(日)の期間は1階のみ開館し「大佛次郎×ねこ写真展2019」はご観覧いただけます。(この期間のみ入館料はかかりません)

【会  場】 大佛次郎記念館 会議室

【料金(入館料)】 高校生以上200円(150円) 中学生以下無料

          ※( )内は20名以上の団体割引料金

          ※横浜市在住の65歳以上の方は無料(濱ともカードなどをご提示ください)

          ※障がい手帳をお持ちの方と付添いの方1名は無料(手帳をご提示ください)

          ※毎月23日(市民読書の日)と第2、第4土曜日は高校生無料

【主  催】 大佛次郎記念館(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)

【協  力】 ジャパンクリエイト株式会社

【協  賛】 美濃屋あられ製造本舗 横濱元町霧笛楼 株式会社ポンパドウル 株式会社ホテルニューグランド