テーマ展示Ⅱ「I Love スポーツ。大佛次郎」展の見どころ(その4)

大佛次郎が最も愛したスポーツと言えば「野球」です。

本展示でも、6~10話の5話にわたって紹介していますが、今回はユニフォームに注目してみます。

実物の展示は1点だけですが、展示の中ではパネル写真で大佛次郎の様々な野球ユニフォームをご覧いただけるようになっています。

大佛次郎は、鎌倉文士で作った「鎌倉老童軍」という名前の草野球チームに参加していました。写真は昭和3年頃のもので、中列右から作家の久米正雄(くめまさお)、里見弴(さとみとん)。後列右からフランス文学者の小牧近江(こまきおうみ)、一人おいて大佛次郎。手前にいる少年二人は、里見の長男(右)と次男(左)です。

早稲田大学のディープネットワークを用いた白黒写真の自動色付けで色付けしたところ、こんな写真になりました。ユニフォームは、ブルー系だったようです。

 

ユニフォームの写真ではないのですが、大佛次郎宛の昭和5年の横浜市伊勢佐木町のスポーツ店の請求書と領収書も展示しています。

品種には「別注舶来布地 マークはユニホーム.上下 帽子沓下共」とあります。輸入布地を使用し、全部オーダーメイドだったようです。価格が11着で六拾六圓(66円)とありますが、現在の貨幣価値に換算してみると、おおよそ15~20万円くらいでしょうか・・・。

こちらは、鎌倉老童軍のメンバーが、昭和8年に静岡遠征した際に写したものです。この時着用のユニフォームは、少し前に訪日していた大リーガーと同じデザインで三越で誂えたものだとか。前列の左から久米正雄、里見弴、大佛次郎が並んで写っています。

 

次にご紹介するユニフォームは、1957年7月19日、里見弴と大佛次郎の古稀&還暦祝いの草野球試合が後楽園球場で開かれた際のユニフォームです。 桃太郎チームと金太郎チーム に分かれて対戦したこの試合用に、腕にはマサカリがアップリケされていてお茶目です。こちらは実物を展示中ですので、ぜひご覧になってみてください。

そして最後のユニフォームがこちら、この展示のユニフォームから10年後、同じく里見弴&大佛次郎の傘寿と古稀のお祝いで鎌倉の御成小学校で開催された、草野球試合のものです。

生涯にわたって野球のプレイを続けた大佛次郎。時代の変遷をユニフォームに注目してみていただくのも面白いかと思います。

テーマ展示Ⅱ「I Love スポーツ。大佛次郎~スポーツマン作家の10のストーリー」展の概要はこちらから

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