「大佛次郎と501匹の猫」展、中期展示が始まりました!

8月22日(火)から、「大佛次郎と501匹の猫」展中期展示が始まりました。

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今回、朝倉摂のスイッチョねこの原画3点がすべて入れ替わりました。函絵の原画と、「スイッチョの声に驚く白吉」の場面、「とらねこのお医者さんを前に口を開ける白吉」場面の3点です。こちらは、すべて初公開となっています。

 

もうひとつ、見どころとしまして、おもちゃ絵「しん板ねこづくし」を紹介します。

おもちゃ絵とは、江戸時代末頃から出された一枚刷りの錦絵のことで、もともとは子供の鑑賞用でした。猫好きで知られる浮世絵師・歌川国芳の弟子たちが多く制作しています。

そのほか、大佛次郎の優しい人柄と猫好きがうかがえる展示品も出ています。病気療養中の17歳の女の子に宛てた手紙には、白猫の白吉のことが書かれています。シャム猫の子供の中で一匹だけ白かったのが白吉でした。白吉は、いたずらで食いしん坊だったようです。この手紙は、スイッチョねこが雑誌「こども朝日」に掲載される直前に書かれました。少女に向けて書いたこともあり、字は読みやすく美しいく整っているのも、大佛次郎の心優しさを表しているように感じます。

 

中期展示は、9月24(日)まで。後期展示は、9月26日(火)から11月12日(日)までとなります。