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大佛次郎×ねこ写真展2019

2/26(火)-4/14(日)開催 大佛次郎×ねこ写真展2019

会期
2019年2月26日(火)〜2019年4月14日(日)
会場
会議室
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美濃屋あられ製造本舗 横濱元町霧笛楼 株式会社ポンパドウル 株式会社ホテルニューグランド

2月26日(火)から、大佛次郎×ねこ写真展2019~猫は、生涯やさしいの伴侶~ が、スタートします。

生涯で優に500匹は飼ったという豪語する大の愛猫家だった大佛次郎。エッセイや小説にも多く猫を取り上げ、その作品は60作を数えるほどでした。

3回目の今回は、190名・484点のご応募をいただきました。

今回より応募作品に一言を添えていただける趣向となっていて、撮影者の気持がより伝わる展示になっています。

 

≪いまじねーしょんねこ2019≫では、大佛次郎が戦後まもなくの頃を書いた現代小説『帰郷』(小学館P&D文庫)の一文をお題にしています。16個のお題にピッタリ来る、ねこ写真を選りすぐって展示します。

どんな、写真がコラボするのでしょうか・・・。こちらもぜひお楽しみに!

 

≪いまじねーしょんねこ2019≫のお題を紹介

  ① 「つくづくと、日本の春だなあと思う。とろりとして、この柔らかさは。」 P149 牛木

  ② 「いつ、どんな場所にいても、母親のことを考え始めると、ぬくめたミルクのように柔らかいものが、 胸にひろがって来るのを覚える。」 P175 伴子

  ③ 「生きていやがる!」 P185 雄吉

  ④ 「こう見えても、奥さん、僕ァ、これで、その、なんですよ。素晴らしい女性とランデ・ヴウに行く ところなんだ。」 P196 小野崎

  ⑤ 「そうですよ。あの町ですよ、昼寝しているように、いつも静かな・・・」 P200 小野崎

  ⑥ 「堪忍して下さいまし。私には出来ないことです。」 P221 伴子

  ⑦ 「でも、そこをなんとか・・・・・」 P270 俊樹

  ⑧ 「こうやって、ぼんやりしているのが好きなのだ」 京都に遊びに来たら、こうしているのが本当だろうと、問い返しているような明るい調子であった。 P294 恭吾

  ⑨ 「怒るならばよいのだ。泣くのはおかしい。」 P337 恭吾

  ⑩ 「お似合いになるわ。ほんとうに、おきれい!」 P367 伴子

  ⑪ 「やはり、私のことを憎んでらっしゃるんですわ」P376 左衛子

  ⑫ 「気がついてみたら、まったく自分のためだけに、今日まで生きて来たのだ。」 P409 恭吾

  ⑬ 「子供のことを考えていると、心がきれいになるものだ。親とは、そういうものなのだな。」 P419 恭吾

  ⑭ 「とうとう、私、まいりました」 P415 左衛子

  ⑮ 「覚悟はしてまいりました。お気のすむようになさって下さいまし。」 P420 左衛子

  ⑯ 「運だけね」「そうです。運だけだ」 P428 左衛子、恭吾

 

【 展 覧 会 情 報 】

【会  期】 2019年2月26日(火)~4月14日(日)

【開館時間】 2月・3月 10:00~17:00(最終入館16:30)   4月  10:00~17:30(最終入館17:00)

【休  館】 毎週月曜日(祝休日の場合は翌平日)、3月25日(月)~4月2日(火)

       ※ただし、3月28日(木)~3月31日(日)の期間は1階のみ開館し「大佛次郎×ねこ写真展2019」はご観覧いただけます。(この期間のみ入館料はかかりません)

【会  場】 大佛次郎記念館 会議室

【料金(入館料)】 高校生以上200円(150円) 中学生以下無料

          ※( )内は20名以上の団体割引料金

          ※横浜市在住の65歳以上の方は無料(濱ともカードなどをご提示ください)

          ※障がい手帳をお持ちの方と付添いの方1名は無料(手帳をご提示ください)

          ※毎月23日(市民読書の日)と第2、第4土曜日は高校生無料

【主  催】 大佛次郎記念館(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)

【協  力】 ジャパンクリエイト株式会社

【協  賛】 美濃屋あられ製造本舗 横濱元町霧笛楼 株式会社ポンパドウル 株式会社ホテルニューグランド

テーマ展示Ⅲ「大佛次郎『天皇の世紀』1555回の軌跡―取材旅行から絶筆まで」

テーマ展示Ⅲ「大佛次郎『天皇の世紀』1555回の軌跡―取材旅行から絶筆まで」(会期延長)

会期
2018年11月17日(土)〜2019年3月24日(日)
会場
2階ギャラリー
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株式会社浦辺設計 株式会社ポンパドウル 横浜高速鉄道株式会社 大佛次郎研究会

大佛次郎が渾身の力を込め、維新期を描いた史伝の傑作「天皇の世紀」。朝日新聞社、「明治百年」の企画として1967年1月に始まった連載は、第1555回をもって、著者の病気のため休載となりました。70歳で連載を開始した大佛次郎は、病気で入退院を繰り返しながらも、歴史の舞台となった日本各地を積極的に訪れ、約1000点にも及ぶ史料に依拠しながら執筆を続けました。

「明治150年」の今年、執筆から50年が経過したことを記念する本展では、「天皇の世紀」の魅力を改めて紹介します。取材旅行メモや随筆、また絶筆となった病床日記から、「書くために生きている」と思い定めて作品と取り組んだ、6年半にわたる軌跡をたどります。

1971年(昭46)京都御苑、明治天皇生誕の地にて

 

♪音声初公開♪ 「天皇の世紀」について語る大佛次郎の肉声をお聞きいただけます。(1972年(昭47)4月18日 演題「生地のままに」より)

会 期 :2018年11月17日(土)~ 2019年3月24日(日)※3月10日(日)から会期延長 (月曜休館・月曜祝日の場合は翌平日休館)

テーマ展示解説 :展示について分かりやすく解説します

         12/8(土)・1/12(土)・2/9(土)・3/9(土) 14:00~14:30

ミニ・ミニトーク:大佛次郎記念館~建築の魅力発見

          12/16(日)11:00~11:15    14:00~14:15

          1/19(土)・2/16(土)     14:00~14:15

後期展示についてはこちらをクリック

I Love スポーツ。大佛次郎 ~スポーツマン作家 10のストーリー

会期
2018年7月15日(日)〜2018年11月11日(日)
会場
2階ギャラリー
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株式会社浦辺設計 株式会社ポンパドウル 横浜高速鉄道株式会社 大佛次郎研究会

2019年はラグビーワールドカップが開催され、横浜は大会の最後を飾る決勝戦が予定されています。
横浜に生まれ、昭和を代表する作家・大佛次郎は、文壇きってのスポーツマンであり、 野球に始まり、ラグビー、ヨット、テニス、ゴルフ、スキーなど、学生時代から多くのスポーツに親しみました。また、プレーヤーだけでなく野球やラグビーに声援を送る一観客として、国籍や肌の色を異にしていても「スポーツを介して深い親愛の情が生まれる」ことを、「スポーツの美しい魔力」と捉え大いに語っています。今回の展示では、そんな大佛次郎のスポーツにまつわるトピックスを、10のストーリーに仕立てて紹介します。

大佛次郎の現代小説「白い姉」(1931)に登場するラガーマンをはじめ、ベーブ・ルース自伝の翻訳(1923)、戦争によって途絶えていた六大学野球の復活など、多彩な切り口で大佛のスポーツへの愛情に迫ります。

 

会 期 :2018年7月14日(土)~ 11月11日(日) (月曜休館・月曜祝日の場合は翌平日休館)

 

テーマ展示解説 :8/11(土・祝)・9/8(土)・10/13(土)・11/10(土) 14:00~14:30

ミニ・ミニトーク:大佛次郎記念館~建築の魅力発見

          7/21(土)・8/18(土)・9/15(土)・10/20(土)    14:00~14:15

 

関連イベント「I Love スポーツ。大佛次郎 山手&根岸ウォーキング」(10/14開催)の参加者募集の詳細はこちらから

 

第1話 ラグビー/第2話 テニス/第3話 スキー

 

慶應義塾體育會蹴球部 タイガージャージー
資料協力:黒黄会

    

 

 

 

 

 

 

第4話 ヨット/第5話 ゴルフ 

 

  

 

 

 

 

 

 

第6~10話 大佛次郎と野球にまつわるストーリ

 

 

 

 

 

 

 

 

テーマ展示Ⅱ「I Love スポーツ。大佛次郎」展の見どころ(その1)はこちらから

テーマ展示Ⅱ I  Love スポーツ。大佛次郎」展の見どころ(その2)はこちらから

6/9(土)・6/10(日) 和室での収蔵品特別展示

普段は有料貸出施設のためお上がりいただけない和室ですが、40周年記念事業として、2日間限定で収蔵品を特別展示するとともに室内を公開します。

大佛次郎記念館所蔵の美術品は数多くありますが、その中から今回は、大佛次郎に抜擢され大佛作品の挿絵を多く担当した日本画家・佐多芳郎の日本画≪献花≫、源氏物語「玉鬘」の帖の中で有名な場面を描いた≪蛍≫(1988年)と、現代ガラス工芸の先駆者 岩田藤七(1893-1980)の手による水指(茶器)を展示します。

お茶室としても利用できる風雅な和室で、日本画と茶器、そして港の見える丘公園ならではの窓からの眺望を、たっぷりとご堪能ください。

記念館和室

 

安田靫彦に師事した院展の日本画家・佐多芳郎 (さたよしろう 1922~1997)は大佛に見い出されて、多くの挿絵・口絵・装丁作品を手がけました。大佛次郎記念館には、40年の長きにわたり親交のあった佐多芳郎の作品が多数、所蔵されています。2階記念室内の愛蔵品コーナーでは、「大佛次郎と佐多芳郎の交友」を展示しています。合わせてお楽しみください。

佐多芳郎《献花》(1951年)

≪蛍≫1988年(昭和63)

岩田藤七(いわたとうしち 1893~1980)は、色彩豊かで流動的な形で、今まで実用重視だったガラス工芸に芸術性を吹き込んだ、現代ガラス工芸の先駆者と言える人物です。日本人の美意識を大事にした茶器の制作も多く手がけました。本展示では、茶器の中から水指(みずさし)を展示します。

 

2018年度テーマ展示Ⅰ「大佛次郎記念館の40年 1978-2018」の情報はこちらから

大佛次郎記念館40周年記念 テーマ展示Ⅰ「大佛次郎記念館の40年 1978-2018」

会期
2018年3月15日(木)〜2018年7月8日(日)
会場
2階ギャラリー
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㈱浦辺設計/㈱ポンパドウル/横浜高速鉄道㈱/大佛次郎研究会

大佛次郎(本名・野尻清彦)は1897 年(明治30)、現在の横浜市中区に生まれました。その文学活動の幅は広く、大人気を博した「鞍馬天狗」や「赤穂浪士」、開化期の横浜が舞台の「霧笛」、ノンフィクションの「パリ燃ゆ」、エッセイ、戯曲、そして幕末から明治維新期の日本人を描いた「天皇の世紀」と、代表作だけでも多様なジャンルにおよびました。

大佛の没後5年を経た1978 年(昭和 53)大佛次郎記念館は、大佛次郎の業績と生涯を紹介する文学館として、横浜港を臨む港の見える丘公園のフランス山の一角に開館しました。

当館は、今年で開館40年を迎えます。本展示では大佛次郎が日本文学史に残した足跡とともに、記念館40 年の歴史を、記念館所蔵のコレクションとともに紹介します。

開館当初の大佛次郎記念館と港の見える丘公園 1978年(昭和53)

 

 

第1部 開館当初の大佛次郎記念館とこれまでの展示を紹介

冒頭で紹介する本展示の目玉は、前期(3月15日~5月6日)は「アンパンマン」で有名な、やなせたかし画≪大佛次郎記念館上の鞍馬天狗≫(1978年、横浜市民ギャラリー所蔵)です。記念館の上を飛ぶ白馬にまたがっているのは「鞍馬天狗」、このお顔は…いったい誰でしょう?この答えは、ぜひ記念館にご来場になって見つけてみてくださいね!

そして後期(5月8日~7月8日)は、深代洋の油彩画≪秋色大佛次郎記念館≫(1997年、大佛次郎記念館所蔵)を展示します。

深代洋≪秋色大佛次郎記念館≫ (1997年 キャンバス 油彩 大佛次郎記念館所蔵)

そのほか開館当初の大佛次郎記念館を写真で紹介するとともに、開館からの過去40年間に行なわれた展示をダイジェストで紹介していきます。

 

 

第2部 友人の漫画家・横山隆一の描いた≪大佛次郎作品道中図絵≫

横山隆一《大佛次郎作品道中図絵》(1972年 水彩、紙 45×930cm 大佛次郎記念館所蔵)

大佛次郎と親交のあった漫画家・横山隆一の作品≪大佛次郎作品道中図絵≫(全長9.3メートル)は、野尻清彦(大佛次郎の本名)が横浜に誕生してからの人生が、大佛作品のイメージとともに絵巻物として描かれています。作家「大佛次郎」のペンネームの由来、「鞍馬天狗」、「パリ燃ゆ」、そしてライフワークとなった「天皇の世紀」まで、大佛次郎の生涯を写真や資料を交えて紹介します。

資料保護のため、絵巻物は部分的に展示し、複製とともに全体をご紹介します。また、会期中に展示範囲替えを行ないます。

(オリジナルの絵巻物は、3期に分けて展示予定)前期:3月15日~4月23日、中期:4月25日~5月27日、後期:5月29日~7月8日

 

!!その他40周年イベントも盛りだくさんです!!

ミニ・トーク〈大佛次郎記念館~建物の魅力発見〉

     毎月第3土曜日(3/17、4/21、5/19、6/16)14:00~14:30

入館無料デー(5/1~5/3)の情報はこちらから

和室での収蔵品特別展示(6/9・6/10)の情報はこちらから

大佛次郎×ねこ写真展2018

会期
2018年2月20日(火)〜2018年4月8日(日)
会場
会議室ほか

来月20日から、大佛次郎×ねこ写真展2018「猫は生涯の伴侶」~大佛次郎は猫を愛した作家でした~ が、始まります。

「猫は生涯の伴侶」と語り、生涯で優に500匹は飼ったという大の愛猫家だった大佛次郎。この大佛次郎にちなんで開催するねこいっぱいの写真展。

 第1回目の昨年度は大変な好評を博し、多くのご来場者に恵まれるとともに話題にもなりました。第2回目の今回は、さらに会場となる場所を拡大して、ねこ写真ワールドを展開します。

会期:2018年2月20日(火)~4月8日(日)

会場:大佛次郎記念館 会議室ほか

料金(入館料) 高校生以上200円 中学生以下無料

 

主催 大佛次郎記念館(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)

協力 ジャパンクリエイト株式会社

協賛 横濱元町霧笛楼 株式会社ポンパドウル 株式会社ホテルニューグランド 横浜高速鉄道株式会社

 

写真展示1では、昨年に引き続き大佛次郎の文章とねこ写真のコラボレーションを行います。

お頼み申します」
珍しや、この山家の柴の扉を叩いて案内を乞う女の声、小野宗房は、読みさしの書を伏せて、聞き耳をたてた。真夏の正午は死んだように静か。庭前の櫟(くぬぎ)の老樹が物憂げに身を揺するごとに、その鬱蒼と冠(かぶ)った繁り枝の一葉一葉の囁(ささや)きさえが耳に入るほどである。
「お頼み申します」
宗房が狐の仕業かと思った途端にさらにはっきりと声が聞えた。

大佛次郎・作の「鞍馬天狗」シリーズ「女郎蜘蛛」は、このように始まります。この「女郎蜘蛛」の文章の中から、現在、次の12の一節をイメージした、ねこたちの写真を募集中です。(応募締切:2018年1月31日 応募方法や詳細につきましては、こちらのfacebookをご覧ください

(1)「お頼み申します」
(2)一葉一葉の囁(ささや)きさえが耳に入るほどである。
(3)女はにわかに羞(はず)かしげに目を伏せた。
(4)宗房卿、笑いごとではない。
(5)覆面の曲者は半町ばかりの距離を保って、二人の後をつけた。
(6)踊る胸を抑えて暗(やみ)の中にじっとすくんでいた。
(7)「おやおや、縮(しく)尻(じ)ったかい。月のないのが口惜しいねえ」
(8)二人は目を見合わせてなんということなく微笑した
(9)とぼとぼと頭をうなだれて行くお喜代の姿は、しょんぼりと寂しく見えた。
(10)「見上げたお心じゃ。失礼ながら感心致した。」
(11)「わかりました。わかりましてございます……」
(12)「お願いでございまする。どうぞお名前を聞かせてくださいませ……」

「女郎蜘蛛」の内容にご興味のおありの方は、記念館受付で『鞍馬天狗傑作選③鬼面の老女ほか』をお買い求めいただくこともできます。

 

 

 

十数年前に友人の好意で西貢から取り寄せたシャム猫が二匹、雄は早世したが、雌猫は一昨年の歳末まで生きてゐた。一代に何匹子供を産んだらうと妻に尋くと全部で五十匹を越えたらうと云ふ返事だったので今更驚いた。
雄猫が早く死んだことだったし、毛色の親に似た純粋なシャム猫は十匹と生れず皆弱くて育たなかった。残る大部分は、躯の形が親譲りの、すらりとして勁捷な感じで、毛色は黒い。
(略)
考へて見れば、この家だけで生れたシャム一族の子孫が五十匹ゐた。それが一匹づゝさかりのつく度に外へ出て繁殖を計ったとなると、十年間に凡そ、どれだけ沢山のシャム一族が町内に出現したことか、殆ど計算がつかぬ話である。一匹が五匹ふやしたとしても、五五、二百五十匹、ところが猫は一度に四五匹は必ず子を生むのだから、春秋二期を何年か重ねるとしたら一体、どういふ数字が出ることであらう。茫然とするくらゐのことであった。最初、たった二匹の猫が西貢から海を渡って来ただけのことが、かういふ結論を提示したのである。   大佛次郎のエッセイ「シャム一族」より

 

今回は、210名・555点ものご応募をいただきました。ご応募くださった皆様、ありがとうございます。今回も、会場いっぱいに展示いたしますので、どうぞお楽しみに!

※今年の作品募集はすでに終了しました。来年度の募集につきましては7月頃に案内予定です。

 

 

2階サロンを中心に、大佛次郎記念館所蔵の猫コレクションが登場します。上の写真にあるサロンも期間中は猫たちでにぎわうことでしょう。

 

 

このほか、会議室ではポストカードも、昨年以上に枚数を増やして販売を予定しています。

 

【連携事業の紹介】

港の見える丘公園を出てすぐ、谷戸坂の中ほどにある画廊「Art Gallery 山手」でも、2018年2~3月にかけて「猫・ねこ写真展」を開催します。

「猫・ねこ写真展」の詳細はこちらから

2018年7月には、横浜赤レンガ倉庫で、ねこ写真展(主催:ジャパンクリエイト)も開催されます。

「横浜赤レンガ倉庫 ねこ写真展」の詳細はこちらから

テーマ展示Ⅲ「大佛次郎の戦後ニッポン―未来を信じるチカラ―」

会期
2017年11月16日(木)〜2018年3月11日(日)
会場
大佛次郎記念館2階ギャラリー
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株式会社浦辺設計 株式会社ポンパドウル 横浜高速鉄道株式会社 大佛次郎研究会

焼け跡からの出発となった72年前の日本。大佛次郎は何を思い、未来を担う若者たちに何を託したのでしょうか。生誕120年を記念する本年度、三本目となる今回の展示では、敗戦から昭和30年代半ばにいたる戦後のあゆみを取り上げます。

東久邇宮内閣参与への任命から、大佛次郎の戦後は幕を開けました。

1945年 内閣参与の頃

依然、敗戦のショックと混乱が続く中、当時の「日記」(『敗戦日記』)や「メモ」には治安警察法廃止の提言とならび、スポーツの振興といった青少年に向けた政策提言を見出せます。内閣が1か月半で総辞職したため、これら政策が直接実現されることはありませんでしたが、「少年たちの未来を明るくしたい」という思いは、執筆活動の大きな原動力となっていきます。

主筆を務めた雑誌「学生」や主宰雑誌「天馬」では、若者にむけた多くのメッセージを発信し続けました。

                         表紙 画・佐藤泰治 昭和23.8月号

一方、同時期に執筆された「帰郷」から「宗方姉妹」、「旅路」、「風船」へといたる現代小説には、怒りや希望、当時の社会に向けた思いが込められています。

このほか「敗戦日記」から続き、「帰郷」執筆へと繋がる約3年の期間にわたる日記群(本邦初公開)から、大佛次郎の内なる思いを読み解きます。

 

今回初公開となる日記群。最初の1冊だけが「敗戦日記」と同じ自由日記という洋書形式のものに書かれ以降は和綴じ本に毛筆の日記となっている。

 

大佛次郎が描いた未来像は私たちの生きる現代とどのように結びついているでしょうか。

未来を描き出す人間的な強さと明るさに着目しつつ、過去と現代を貫く道筋をたどります。

見どころ紹介(その1)はこちらから

大佛次郎記念館生誕120年記念 テーマ展示Ⅱ「大佛次郎と501匹の猫」

会期
2017年7月13日(木)〜2017年11月12日(日)
会場
2階ギャラリー
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株式会社浦辺設計/株式会社ポンパドウル/横浜高速鉄道/大佛次郎研究会

 小説家・大佛次郎は、今から120年前の1897年(明治30)に生まれました。「鞍馬天狗」や「天皇の世紀」などの代表作とともに、大の愛猫家として有名です。「私の家に住んだ猫の数は五百匹に余る」。常に10匹以上の猫を飼い、人形や玩具の猫まで蒐集していました。本展示では、大佛次郎の文章や写真とともに、猫好きで知られる友人の画家・木村荘八の形見として贈られた「おもちゃ絵」コレクションや、童話『スイッチョねこ』を彩った挿絵の数々、蒐集した猫の置物などの愛蔵品を紹介します。

展示解説の日程はこちら    

公式カタログについてはこちらから

主な展示物:

原稿/書簡/写真/雑誌・単行本/「スイッチョねこ」挿絵/大佛次郎収集の猫コレクション(猫のおもちゃ絵、手焙、置物、猫の本)など

会期

 平成29年7月13日(木)~平成29年11月12日(日)

  前期 7月13日(木)~8月20日(日)

  中期 8月22日(火)~9月24日(日)

  後期 9月26日(火)~11月12日(日)

開館時間

 7月~ 9月   10:00~17:30(入館は17:00まで)

10月~11月  10:00~17:00(入館は16:30まで)

休館日

月曜日(祝休日の場合は翌平日)

料金

大人(高校生以上)200円(150円)、中学生以下 無料

( )内は20人以上の団体料金

※毎月23日「市民の読書の日」と、第2・第4土曜日は高校生無料

※横浜市内在住の65歳以上の方は無料

※障がい者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は無料

 

出展予定品の一部をご紹介

おもちゃ絵「新板猫の温せん」木村荘八作「猫の銭湯」等【展示の見どころ】はこちらから

 

浮世絵・歌川芳藤作  歌舞伎「化猫」(前期のみ展示予定 7/13-8/20)

おもちゃ絵・志んぱんねこ尽・歌川国利作     (前期のみ展示予定 7/13-8/20)

おもちゃ絵 猫飼好五十三疋(上)みゃうかいこうごじゅうさんびき・歌川國芳・作

 「猫飼好五十三疋」は、公式カタログ『大佛次郎と猫』の解説ページを拡大パネルにして、大佛次郎記念館1階ロビーにて公開中です!

 「猫飼好五十三疋」の見どころ紹介はこちらから

 ※「猫飼好五十三疋」の浮世絵公開は、前期のみですが、中期・後期は、複製を展示します。

大佛次郎と猫 撮影:石井彰

人形の猫たちと 1934年(昭和9)頃

 

大佛次郎生誕120年記念 平成29年度テーマ展示Ⅰ「大佛次郎のヨコハマ・スピリット」

会期
2017年3月16日(木)〜2017年7月9日(日)
会場
2階ギャラリー
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株式会社浦辺設計/株式会社ポンパドウル/横浜高速鉄道/大佛次郎研究会

2017年は大佛次郎の生誕120年にあたります。大佛次郎記念館では、大佛次郎の「人となり」に光を当て、さまざまな展示やイベントを展開します。

1930年代ホテルニューグランド屋上の大佛夫妻

1930年代ホテルニューグランド屋上の大佛夫妻

横浜に生まれ、横浜を愛し「死ぬまで横浜を見守り続ける」と語った大佛次郎。この街の魅力について「シンの強い気質、エキゾチックな香り」と記していますが、これは自身の生き方にもあてはまります。今回の展示は「ヨコハマ」を切り口に、人として、作家として独自のスタイルを貫いた大佛次郎の源流を探ります。

海外に開かれた玄関口「ヨコハマ」は大佛次郎を大いに魅了しました。開港期の横浜を描いた「霧笛」や、1920、30年代のモダン・ヨコハマが描かれた「白い姉」、「夜の真珠」といった作品は、1931年以降にホテルニューグランドの一室を仕事場とした10年間に生み出されたものです。これらの作品には、大佛次郎が体験した、先進的で、多様な文化が出会い溶け合う、「ハマ」の魅力が詰まっています。

行動する知識人としての発言には、自由な精神と頑固なまでの芯の強さがあり「ヨコハマ・スピリット」というべき気概を示しています。

展示では、大佛次郎の生活を彩った当時のモダン・ヨコハマの雰囲気を再現しました。現代にも息づく大佛次郎と横浜とのつながりを浮かび上がらせます。

第1部「大佛次郎のモダン・ヨコハマ」

ホテルニューグランドや、よく通った店など、ヨコハマとの関わりを具体的にたどり、1920~30年代のモダンなライフスタイルを紹介します。

第2部「ハマのスピリット」

『霧笛』『氷の階段』『明るい仲間』など、開港期の居留地と戦前のヨコハマを舞台とした作品の登場人物の姿を通し、「大佛次郎」の源流を探ります。自由な精神と頑固なまでの芯の強さ、横浜だからこそ育むことのできた「ヨコハマ・スピリット」を、作品群から感じて頂ける展示です。

 

会期

平成29年3月16日(木)~平成29年7月9日(日)

開館時間

3月中  10:00~17:00(入館は16:30まで)

4月以降 10:00~17:30(入館は17:00まで)

休館日

月曜日(祝休日の場合は翌平日)

※5/1(月)は、開館します。(翌平日も開館します)

料金

大人(高校生以上)200円(150円)、中学生以下 無料

( )内は20人以上の団体料金

※毎月23日「市民の読書の日」と、第2・第4土曜日、

開港記念日の6/2(金)は、高校生以下無料

※横浜市内在住の65歳以上の方は無料

※障がい者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は無料

 

 
 
 

2/22は、にゃんにゃんにゃんの日! ねこ写真展始まります

会期
2017年2月22日(水)〜2017年3月20日(月)
会場
会議室他

大佛(おさらぎ)次郎(じろう)×ねこ写真展2017「猫は、生涯の伴侶」~大佛次郎は猫を愛した作家でした~

- 2月22日 猫を愛した文豪の記念館に、600点以上のねこ写真が集結! ―

主催:大佛次郎記念館 共催:ジャパンクリエイト株式会社

 

小説「鞍馬天狗」「パリ燃ゆ」などで知られる、横浜生まれの国民的作家・大佛次郎(明治30年~昭和48年)は、大変な愛猫家でした。ともに暮らした猫は500匹を超えると言われています。

2月22日の「猫の日」から1か月間にわたり、大佛次郎記念館では「ねこ」をテーマにした写真展を開催します。当館でねこの写真を特集した企画展は初めての開催です。

ねこへの愛が溢れる大佛の文章・写真、一般公募のねこ写真600点超をお楽しみいただけます。 

 

見どころ その1 大佛次郎×ねこ~いまじねーしょん~

 小説「鞍馬天狗」の一節に、ねこの写真を組み合わせて展示します。様々なねこの姿と大佛文学の共鳴をお楽しみください。今回は「鞍馬天狗」の中から『角兵衛獅子』『銀煙管』『女郎蜘蛛』より展示予定です。

2016年11月に赤レンガ倉庫1号館で開催された「ねこ写真展」には、大佛次郎記念館もプレ展示として参加しました。下の写真は、そのの一部です。この時は『角兵衛獅子』の中の文章とコラボレーションしていました。

「ぼんやりと力のない目で往来を見ているのでした。」

「ぼんやりと力のない目で往来を見ているのでした。」

目を輝かせて、こう思いました。

「目を輝かせて、こう思いました。」

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「なんだい、大勢出てきたな」

「残されて一人になってから、その不安が、急に胸一杯に広がって来る」

「残されて一人になってから、その不安が、急に胸一杯に広がって来る」

見どころ その2 大佛次郎の視線の先の猫たち

 1930年代から1960年代の大佛次郎自身が撮影した写真や、大佛の猫への深い愛情が感じられる写真を選りすぐって展示します。

1937年 大佛次郎撮影

1937年 大佛次郎撮影

1936年 撮影

1936年 撮影

見どころ その3 一般応募作品の人気投票を開催!

 一般から公募した600点を超える愛らしいねこ写真を一挙公開。会期中、来館者による人気投票も実施します。(結果はHPで発表)

続々と集まっている写真の一例(その一)

続々と集まっている写真の一例(その二)

 

楽しみどころ   謎解き・クイズで館内のねこを発見!

当館では大佛が集めた置物などのねこコレクションも展示しています。館内を謎解きとクイズで巡りながら、ねこ探しをお楽しみください。

 

連携事業 Art Gallery山手で開催 第8回 猫・ねこ写真展

港の見える丘公園に向かう谷戸坂の中ほどにあるモダンな画廊が、Art Gallery山手です。ギャラリーでは、ポストカードの販売などもあります。

     PART1  2/  9(木)~2/19(日) 11:00~18:00(最終日は~17:30)
     PART2 2/23(木)~3/ 5(日)  11:00~18:00(最終日は~17:30)

≪会場≫ Art Gallery山手

≪料金≫入場料無料  

 

平成28年度テーマ展示Ⅲ ロマン・ロラン生誕150周年記念「大佛次郎のフランス」

会期
2016年11月17日(木)〜2017年3月12日(日)
会場
2階ギャラリー
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株式会社浦辺設計/株式会社ポンパドウル/横浜高速鉄道株式会社/大佛次郎研究会

大佛次郎(1897-1973)は「思想的に傾倒し影響を受けた」と後に記すほど、ロマン・ロラン作品の熱心な読者でした。高等学校時代にフランス語を選択したことで、フランス文学や歴史への関心が大きく広がり、やがて大佛文学を支えるバックボーンの一つとなりました。ロマン・ロラン作品との出会いは、まさにその端緒となるものでした。

本展はフランスの作家・平和主義思想家ロマン・ロラン(1866-1944)の生誕150年を記念し、大佛次郎とロマン・ロラン、さらにはフランスとの関わりをたどる展覧会です。

ロマン・ロラン生誕100周年記念講演会(1966)

ロマン・ロラン生誕100周年記念講演会(1966)

第一部(part1:大佛次郎とロマン・ロラン)

大佛のロラン作品との出会いから、生涯にわたる読書歴を紹介します。また、東京帝国大学卒業後に相次いで刊行した『先駆者』(1921年)、『クルランボオ』(1922年)、『ピエールとリュス』(1924年)等の翻訳やその後の執筆活動を通して、日本でのロラン作品紹介に大きな役割を果たした、詩人・尾崎喜八(1892-1974)やフランス文学者・小牧近江(1894-1978)との交流を描きます。

1958年6月7日酉子夫人宛て絵葉書

1958年6月7日酉子夫人宛て絵葉書(表)

1958年6月7日酉子夫人宛て絵葉書(裏 マドレーヌ寺院)

1958年6月7日酉子夫人宛て絵葉書(裏 マドレーヌ寺院)

1958年6月15日酉子夫人宛て絵葉書(表)

1958年6月15日酉子夫人宛て絵葉書(表)

1958年6月15日酉子夫人宛て絵葉書(裏:パンテオン)

1958年6月15日酉子夫人宛て絵葉書(裏:パンテオン)

第二部(part2:大佛次郎のパリ便り)

それから約40年後の1958年、初めて訪れたフランスの印象を、夫人に宛てた48通の絵はがきを通してたどります。この欧米旅行から帰国後、大佛は日本とヨーロッパを比較する多くのエッセイを書くほか、翌1959年には、長く温めていたフランス四部作*の三作目、「パナマ事件」の執筆に取りかかります。この旅行はその後の執筆活動を考える上で、一つの画期にあたるといえます。

本展覧会全体を通じ、様々な形で垣間見える「大佛次郎の愛したフランス」の具体像にせまります。

*フランス四部作とは・・・

『ドレフュス事件』(1930年)、『ブウランジェ将軍の悲劇』(1941年)、『パナマ事件』(1959年)、『パリ燃ゆ』(1964年)の4作品。いずれもフランス第三共和政成立期の歴史を題材とした作品。

 

≪関連イベント≫

2017年1月29日(日)13:30~15:00(開場13:00)

料理研究家 那須井綾子とめぐる「大佛次郎の≪美味しい≫フランス紀行」(詳細はこちらから)

大佛次郎の1958年、61年のフランス旅行を、「食」を切り口に、料理研究家・那須井綾子氏のナビゲートでたどります。大佛自身が撮影した画像で、レトロなパリの街並みをたどりつつ、“美味しい”大佛の旅行を追体験します。

平成28年度テーマ展示Ⅱ 「瞬間を切り取る画家ポール・ルヌアール」

会期
2016年7月14日(木)〜2016年11月13日(日)
会場
2階ギャラリー
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株式会社浦辺設計/株式会社ポンパドウル/横浜高速鉄道株式会社/大佛次郎研究会

 

「『フロンド』紙」版画集『ドレフュス事件』(1899)より

「『フロンド』紙」版画集『ドレフュス事件』(1899)より

後期展示が始まりました

ポール・ルヌアールPaul Renouard(1845-1924)は19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍した、フランスの画家です。『イリュストラシオン』や『パリ・イリュストレ』、『グラフィック』等の絵入り新聞や雑誌に数多くの挿絵を提供し、ルポルタージュの素描家として人気を博していました。また、パリの万国博覧会では二度の金賞に輝くなど、その描写力や芸術性についても高い評価を得ています。

当館では、大佛次郎の旧蔵資料としてポール・ルヌアールの2種類の版画集『ドレフュス事件』(1899)、『動き、身振り、表情』(1907)所収の作品約300点を所蔵しています。東京国立博物館所蔵の林忠正旧蔵品とともに国内屈指のもので、大変貴重なコレクションです。その中から初公開を含む約40点を展示し、関連する大佛作品・資料をあわせて紹介します。

 ルヌアールの版画集『ドレフュス事件』は、世紀末のフランス国論を二分したユダヤ系将校のスパイ冤罪事件をめぐる一連のルポルタージュであり、傍聴席から描いた「ゾラ裁判」「レンヌ裁判」等の歴史的記録となっています。

『動き、身振り、表情』はたった50部しか出版されなかった版画集で、ルヌアールがパリやロンドンの街中でスケッチした、日常の光景を集めたものです。そこでのルヌアールのまなざしは、ごく普通の人々、子どもや動物たちに注がれています。彼が切り取った一瞬の「動き」や「表情」は、時にユーモラスで時に影のある、人間の諸相を映し出しています。

大佛次郎がどのような経緯と目的で、これらの版画を入手したのかは分っていません。しかし、大佛とルヌアールの姿勢には共通したものが見出せます。まず、大事件を扱いつつ市井の人々に目を向けていること。それはフランス第三共和政の歴史を題材とする大佛の作品、「ドレフュス事件」「ブウランジェ将軍の悲劇」「パナマ事件」「パリ燃ゆ」のみならず、生涯をかけた大作「天皇の世紀」においても貫かれています。また、ルヌアールはペンを片手に世界を飛び回りましたが、「文士は必ずカメラを持て」を持論とする大佛もまた、調査のため舞台となる土地に何度も足を運びました。

画家と作家の交差する「まなざし」を発見していただけたら幸いです。

 ≪展示内容≫

第1セクション 小さき者たち-子どもと動物

第2セクション 前期(7/14-9/19):瞬間の連続 

            後期:(9/21-11/13):絵になった音(横浜音祭り2016、パートナー事業)

                             ※後期期間中、大佛次郎旧蔵クラシックSPレコードをデジタル音源化したものを展示会場でお楽しみいただけます。

第3セクション 時代の目撃者

 

≪特別展示≫

「絵になった音」後期:(9/21-11/13)

横浜音祭り2016パートナー事業として、ポール・ルヌアール版画集『動き、身振り、表情』より、「音」に関連した版画「モンテ・カルロ歌劇場指揮者アルトゥーロ・ヴィーニャ」と英国近衛軍楽隊を描いた「国王陛下万歳」を初公開します。 ユーモラスなタクトさばきをお楽しみに。

 

≪関連事業≫

金子建志氏と聴く大佛次郎 旧蔵SPレコードコンサート

日時:2016年10月22日(土) 13:00~15:00

会場:大佛次郎記念館2階サロン、および1階和室、会議室

事前申込制:詳細

平成28年度テーマ展示Ⅰ 磯貝宏國コレクション vol.2「鞍馬天狗ワンダーランド ‐昭和のあそび」

会期
2016年3月17日(木)〜2016年7月10日(日)
会場
2階ギャラリー
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株式会社浦辺設計/株式会社ポンパドウル/横浜高速鉄道株式会社/大佛次郎研究会

磯貝宏國コレクション vol.2

「鞍馬天狗ワンダーランド ‐昭和のあそび」

昭和のヒーロー鞍馬天狗といっしょに あそびの世界へタイムトラベル!

 

会期:3月17日(木)~7月10日(日)

「鞍馬天狗」のコレクター磯貝宏國氏のコレクションから、昭和のおもちゃを中心に展示します。

コリントゲーム、メンコ、日光写真など、なつかしくて新しいあそびを紹介します。

オリジナルキャラクター「くらまくん」 ©Ryoko Ito

オリジナルキャラクター「くらまくん」
©Ryoko Ito

テーマ展示Ⅲ 野尻抱影生誕130年は冥王星イヤー☆ 「星の抱影と弟・大佛次郎」

会期
2015年11月12日(木)〜2016年3月13日(日)
会場
大佛次郎記念館2階ギャラリー
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後援:神中・神高・希望ヶ丘高校同窓会 桜蔭会
協賛:株式会社浦辺設計/加藤一/株式会社ポンパドウル/横浜高速鉄道株式会社/大佛次郎研究会(敬称略)

野尻抱影の生誕130年にあたる本年は、史上初の冥王星探査に期待が集まっています。1930年に発見されたプルート(Pluto)に和名として「冥王星」と名付けたのは抱影でした。
抱影は、古今東西にわたるさまざまな “星の美” を語り続け 「星の抱影」 として親しまれ、今も多くの人々を天空の世界へと誘い続けています。
弟・大佛次郎の若き日に抱いた読書への関心、そして文学への出発は、12歳年長の抱影の影響によるものでした。
今回の展覧会では、当館所蔵の400通以上にのぼる大佛次郎あての抱影書簡のうち、約30通を初公開し、兄弟の交流を明らかにします。さらに抱影の幅広い交友関係を示す資料や愛用の天体望遠鏡 「ロング・トム」 などゆかりの品々を紹介し、人間味あふれる抱影像と天体への熱い思いに迫ります。

<展示構成(予定)>

・第一部「兄と弟」

・第二部「抱影の宇宙」

・第三部「いざ!冥王星」(最新の冥王星についての情報)

昭和15年9月11日 世田谷・桜新町の自宅にて。近所の人と愛機ロング・トムで星を楽しむ野尻抱影(写真中央)

昭和15年9月11日
世田谷・桜新町の自宅にて。近所の人と愛機ロング・トムで星を楽しむ野尻抱影(写真中央)

野尻抱影 1885-1977年(明治18年-昭和52年)

野尻抱影
1885-1977年(明治18年-昭和52年)

講演会 「日本人の星と宇宙」  

 ※終了いたしました。

日  時:2016年1月16日(土) 13:30~15:00(13:00受付開始)

講  師:海部宣男氏  国立天文台名誉教授・国際天文学連合(IAU)顧問

会  場:横浜人形の家 あかいくつ劇場(最寄駅 元町・中華街駅4番出口から徒歩約3分)

定  員:130名(定員になり次第、応募を締め切ります)

参 加 費:大人500円(大佛次郎記念館への入館料込み)、小・中学生無料(応募の申込みは必要です)

応募受付:2015年11月1日(日)より先着順

応募方法:①氏名(ふりがな) ②住所 ③電話番号 と 「星の講演会 1/16」係 を明記の上、次のいずれかの方法でお申込み下さい。

a. 大佛次郎記念館 窓口  b. ファックス 045-622-5071

c. Eメールアドレス osaragi-oubo@yaf.or.jp(応募専用)

テーマ展示Ⅱ 大佛次郎の愛した舞台-バレエも、歌舞伎も

会期
2015年7月16日(木)〜2015年11月8日(日)
会場
大佛次郎記念館2階ギャラリー
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協賛:株式会社浦辺設計/加藤一/株式会社ポンパドウル/横浜高速鉄道株式会社(敬称略)/大佛次郎研究会

テーマ展示Ⅰ 磯貝宏國コレクションVol.1 鞍馬天狗ワンダーランド-映画のたのしみ

会期
2015年3月19日(木)〜2015年7月12日(日)
会場
2階ギャラリー

 大佛次郎の時代小説から生まれた元祖・覆面ヒーロー「鞍馬天狗」。大正末から昭和中期にかけ、大佛次郎が約40年間にわたり書き続けた「鞍馬天狗」は、小説の発表を追うように映画化されました。映画が娯楽の王様と呼ばれた時代、嵐寛寿郎らのスターが演じる「鞍馬天狗」の映画は総数63本が制作され、国民的ヒーローとして子どもから大人までを魅了します。

 戦後、復興期にあたる昭和26年に封切られた1本の「鞍馬天狗」の映画を見た少年がいました。後に屈指の「鞍馬天狗」コレクターとなる磯貝宏國氏です。幕末を舞台に神出鬼没に活躍し、子どもにやさしく、誰にも公平な「鞍馬天狗」の姿は、氏の胸に深く刻みこまれました。

本展は故磯貝宏國氏のコレクションの寄贈を記念する第1回目の展覧会です。映画ポスターからメンコまで選りすぐり、「鞍馬天狗」と映画の魅力をご紹介します。

 

関連イベント①

映画「鞍馬の火祭」1日限りのミニシアター
日時:5月23日(土)14:00~15:40
会場:大佛次郎記念館2階サロン
定員:30名(応募多数の場合は抽選)

 

関連イベント②
岩間市民プラザとの連携事業 岩間市民クラブ思い出映画館 第118回
映画「鞍馬天狗 竜攘虎搏琥珀の巻」
日時:6月18日(木) 14:00~15:30
会場:横浜市岩間市民プラザ4階ホール
料金:全席指定(800円)

テーマ展示Ⅲ 大佛次郎、雑誌「苦楽」を発刊す

会期
2014年11月20日(木)〜2015年3月8日(日)
会場
2階展示室
スポンサー
株式会社浦辺設計 加藤 一 横浜高速鉄道株式会社

大佛次郎は1946年(昭和21)9月に苦楽社を興し、〝成人の文学 ″を築くため、11月に雑誌「苦楽」を創刊しました。〝公明で自由な未来の世界 ″を志し、誌面に時世への批判と日本文化に対する再認識の姿勢を示し続けました。「苦楽」誌は全45冊(月刊33、海外版7、別冊1、臨時増刊4)を刊行し、1949年(昭和24)9月、終刊しました。大佛次郎が戦後の日本をどのように考え、乗り切ろうとしたかを「苦楽」及びその兄弟誌「天馬」(ペガサス) を通し探ります。「苦楽」誌は、毎号の表紙を鏑木清方で飾り、創作、挿画とも大家を揃えての贅沢な雑誌でした。昨年受贈した「苦楽」 「天馬」誌掲載作品の挿絵・原画等(初公開作品が多数あります)も併せて展示し、苦楽社の全容を紹介します。

苦楽 S21.11月号 創刊号 表紙

苦楽 S21.11月号 創刊号 表紙

 

 苦楽 創刊号(1946年11月号) 目次

苦楽 創刊号(1946年11月号) 目次

 

海をわたる「苦楽」

大佛次郎は1948年(昭和23) 3月、当時の出版規制下「苦楽」の海外版が「日本の復興に資する結果となるならば、仕事の為甲斐もある」と取り組み、アメリカ向けの“海外版”を七冊発行しました。海外版は配給により用紙が確保されており、1948年3月発行の第1号は国内版の四倍近いページ数でした。日本の現状を伝えるとともに多彩な内容で読者を楽しませました。

上村松園画「晴れ間」 「苦楽」海外版(1948年10月)の折込口絵の原画

上村松園画「晴れ間」 「苦楽」海外版(1948年10月)の折込口絵の原画

 

兄弟誌「天馬」(ペガサス)

「天馬」は、「苦楽」の兄弟誌として1949年1月に創刊しました。従来から少年向けの雑誌に読むべきものがないのは不幸、と考えての出版でした。しかし、苦楽社は経営困難な状況であり、「天馬」は6冊のみの発行で終刊しました。暗い戦後を少年たちが心身ともに健やかに乗り切って欲しいと願い、毎号グラビアで野球選手の活躍を紹介しました。

 

 「苦楽」「天馬」をめぐる人々

大佛次郎の交友関係は、一文壇に限りませんでした。歌人、俳人、学者、画家、演劇、映画関係等の自分とは違う世界の人たちと心を開いて交際することを好みました。その幅広い分野にわたる交友関係は、そのまま「苦楽」の誌面に反映されています。

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とにかく当時街にはんらんした横文字に目もくれなかった。寄稿家も私が一番若い方で、老大家ばかりが中心となって、異彩を放った。小杉天外、高浜虚子、上司小剣、森田草平、その他で、国文学者、民俗学者の折口信夫さんが脚本を書き、歌舞伎俳優の個々の思い出を綴ったのだから、芝居もまだ開かない内に、思い切った打って出様であった。柳田国男さんの随筆も載った。名作とされた虚子の「虹」三部作も、この雑誌に出たものである。

大佛次郎「安鶴さんと『苦楽』」(昭和45年9月)より

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「虹」背景透明

菊池寛の「新今昔物語」を掲載した「苦楽」 1947年7月号と 吉村忠夫画挿絵原画

菊池寛の「新今昔物語」を掲載した「苦楽」 1947年7月号と 吉村忠夫画挿絵原画

 

「坐雨廬」 木額 “坐雨廬”は、大佛次郎が「苦楽」編集後記で用いた号。額は小野鍾山、次いで大佛次郎が所蔵していた。

「坐雨廬」 木額
“坐雨廬”は、大佛次郎が「苦楽」編集後記で用いた号。額は小野鍾山、次いで大佛次郎が所蔵していた。

≪主な展示予定資料≫  *印は、初公開作品

  (一部、展示替えをいたします。あらかじめご了承ください。)

・大佛次郎直筆-原稿「猟奇館瓦解記」「鞍馬天狗 新東京絵図」「まぼろし等奇談」

        ノート「紀伊の旅」「秋風帖」

・その他の作家直筆原稿-加藤武雄「大佛次郎君」、鏑木清方「名作絵物語 金色夜叉」

・「苦楽」表紙絵の原画-鏑木清方「ささらぎ」「あまのがは」「春を待つ」「高尾ざんげ」

     (1977年の初公開後から2度目の公開)

・「苦楽」誌面に掲載された名作絵物語の原画

     -小穴隆一「多情仏心」、鏑木清方「金色夜叉」『日本橋」、山下新太郎「腕くらべ」

・「苦楽」誌面に掲載された口絵の原画-上村松園「晴れ間」(*)、堂本印象「少女」

・「苦楽」扉絵の原画-山名文夫(*)

・「苦楽」誌面に掲載された挿絵の原画-生沢朗(*)、伊勢正義(*)、伊藤龍雄(*)、

   猪熊弦一郎(*)、江崎孝坪(*)、木下二介(*)、木村荘八(*)、

   鈴木信太郎(*)、鈴木朱雀(*)、寺田竹雄(*)、中村利雄(*)、

   松野一夫(*)、宮田重雄(*)、吉村忠男(*)

・「天馬」表紙絵の原画-萩須高徳「パリの風景」(*)

 ・「天馬」誌面に掲載された挿絵の原画-斉藤五百枝(*)、佐藤泰治(*)、三岸節子(*)

・「坐雨蘆」-木額・印章

 

 

愛蔵品展「大佛次郎の愛した猫たち」(10/23(木)~26(日)開催)

大佛次郎の著書『桜子』と愛猫「長子さん」

大佛次郎の著書『桜子』と愛猫「長子さん」

愛猫家であった大佛次郎は、生涯に500匹もの猫を飼ったと言われており、大佛次郎記念館の入口や内部のあちこちには、常時50点以上の猫の置物が配されています。今回開催の愛蔵品展では大佛と猫との交友関係に着目します。
1923年(大正12)に執筆した童話「猫の旅行」から1972年(昭和47)の「むらさき屋」に至るまで、大佛が飽くことなく書き続けた猫のエッセイは60編にのぼります。アルバムに貼られた猫の写真には「長子さん」「ふうちゃん」といった名前が書きこまれ、飼い猫と一緒に登場している雑誌記事からも猫たちの名前を知ることができます。 「玩具の猫でも心を柔らげてくれる」と言って収集した猫のオブジェは数限りなく、最晩年の病室にも同じく愛猫家であった木村荘八から受けついだ猫の浮世絵(おもちゃ絵)を飾っていました。「用がなければ媚もせず、我儘に黙り込んでいる。 … こうした沈黙の美しさが感じられるひとならば、猫を愛さぬわけはないと思うのである。」大佛次郎が猫に向けていた眼差しには、桃源郷を夢見る文人のような雰囲気さえ感じられます。
エッセイ、写真、浮世絵、置物などを通して、大佛が猫に寄せた愛情を感じ取っていただければ幸いです。

猫の置物 陶器製

猫の置物 陶器製

会場:大佛次郎記念館 和室

観覧料:平常展の料金でご覧いただけます。
    一般200円(150円) 小・中学生100円(80円)
    ※( )内は、20人以上の団体割引料金
    ※毎月23日「市民読書の日」と第2・4土曜日は高校生以下無料
    ※横浜市内在住の65歳以上の方は無料(濱ともカードなど、証明できるものをご提示ください)
    ※障がい者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は無料(受付にて手帳をご提示ください)

~55年目の初公開~ 特集展示「大佛次郎の『パナマ事件』」

会期
2014年8月26日(火)〜2014年12月25日(木)
会場
展示室

『パナマ事件』は1959年(昭和34)3月から「朝日ジャーナル」に掲載されました。それから、55年の時を経て、奇しくもパナマ運河開通100周年の今年、同誌編集者の故秋山(あきやま)節義(さだよし)氏の遺品から連載全27回分の生原稿および挿絵原稿等関連資料が発見され、大佛次郎記念館に寄贈されました。

大佛次郎記念館では、この貴重な資料をいち早く紹介するため、特集展示を開催します。

1913年9月のパナマ運河

1913年9月のパナマ運河

 

現在のパナマ運河

現在のパナマ運河

 

(1)展示概要

戦時中の言論統制と議会政治の危機のなかで、一度は執筆を断念した『パナマ事件』。フランス第三共和政という一見、遠く離れた西洋の歴史を描きながら、大佛の意識の中にあったのは常に日本の社会の在りようでした。構想から20年、満を持して『パナマ事件』を発表した作家の思いをたどります。

 

(2)展示内容(前期後期で展示替えを行います

  

大佛次郎の直筆原稿、風間(かざま)完(かん)氏による挿絵原画(前後期10点ずつ)、編集者秋山節義あて大佛の書簡(風間完氏を推薦する文面など)、パナマ事件の初版本、連載のあった「朝日ジャーナル」(1959年創刊号~9/13号)

  

風間完 挿絵原画 フランス下院議会の様子 (連載27回中の第21回目の挿絵)

風間完 挿絵原画
フランス下院議会の様子
(連載27回中の第21回目の挿絵)

 

『パナマ事件』初版本

『パナマ事件』初版本

 

パナマ事件原稿(全27回分)

パナマ事件原稿(全27回分)

(3)会期  
  平成26年8月26日(火)~12月25日(木)
   ※ 休館日:原則月曜(祝日の場合は翌火曜日) 9/15、10/13、11/3の月曜祝日は開館
   11/17-11/19は、テーマ展示の展示替えのため休館します

(4)開館時間
  8~9月 10:00~17:30(入館は17:00まで)  10~12月 10:00~17:00(入館は16:30まで)

(5)料金(入館料)
  こちらの料金で、テーマ展示「大佛次郎の子どもの文学」と収蔵品展も一緒にご覧いただけます。
  大人(高校生以上)200円(150円)、小・中学生100円(80円)
    ( )内は20人以上の団体料金
  ※毎月23日「市民の読書の日」と、第2第4土曜日、は高校生以下無料
  ※横浜市内在住の65歳以上の方は無料
 ※障がい者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は無料

テーマ展示Ⅱ 大佛次郎の子どもの文学 「きれいな、透きとおった、本質に近い話」 展

会期
2014年7月17日(木)〜2014年11月16日(日)
会場
大佛次郎記念館展示室
スポンサー
後援:横浜市教育委員会

大佛次郎記念館 平成26年度テーマ展示Ⅱ

大佛次郎の子どもの文学 「きれいな、透きとおった、本質に近い話」 展

会期:7月17日(水)~11月16日(日)

大佛次郎は、生涯を通し、小説、童話、エッセイの中で、次世代を担う子どもたちへ様々なメッセージを送りつづけた。幼い頃、母親に縁日の露店で買ってもらった「源為朝」の絵本は、はじめての本との出会いとして宝物のように晩年まで大佛の胸に深く刻み込まれました。

1897年(明治30)、横浜に生まれた野尻清彦(のちの大佛次郎)は、12歳年長の兄・正英(抱影)から多大な影響を受け、数多くの本に触れる少年時代を過ごします。発売日より一日早く販売する隣町の本屋まで出向いて読んだ雑誌「少年世界」や押川春浪の冒険小説をはじめ、幼少期からの読書体験は、作家への礎となりました。

1924年(大正13)、時代小説「鞍馬天狗」を執筆し文壇デビューした大佛は、1927年(昭和2)、雑誌「少年倶楽部」に「少年の為の鞍馬天狗」として「角兵衛獅子」を発表します。物語に杉作少年が登場したことで、「鞍馬天狗」の人気は子供の世界にまで広がった。その後、大佛は時代小説、冒険小説、現代小説、外国文学の翻訳、童話を発表、約60作品を超える物語を子どもたちに届けました。

晩年、「子どもの小説―きれいな、透きとおった、本質に近い話を書きたい」と語った大佛の作品から、現代に生きる人々へのメッセージを探ります。

 

特設コーナーでは、大佛次郎が通った横浜市立太田小学校児童の有志のみなさんによる「スイッチョねこ」の感想画(場面を想像して描いた絵)を展示予定です

テーマ展示Ⅰ 大佛次郎の愛書シリーズ2「愛しの1920′s欧州挿画本」

会期
2014年3月19日(水)〜2014年7月13日(日)
会場
大佛次郎記念館展示室

「50年を越える歳月の伴侶」と自身が呼ぶように、大佛次郎は学生時代の1920年代より、多くの洋書を講読・収集してきました。現在、当館所蔵の旧蔵洋書は8000冊以上にのぼります。中でも、1920年代のパリを中心に出版された、部数限定の美しい挿画本は、大佛の思い入れ深い品々です。
今回の展示は大佛次郎の旧蔵書を紹介する「愛書シリーズ」第2回目として、これらの挿画本ならびに、大佛が「大いに影響を受けた」と語る愛読書の数々を展示します。挿画本から浮かび上がってくる交友関係や、20世紀フランスの作家アンリ・ド・レニエの作品をめぐって織りなされる、永井荷風、青柳瑞穂、堀口大學らとの交流を明らかにします。

5月13日(火)より後期の展示となりました。

◆主な展示資料

●『世界怪談叢書 怪談仏蘭西篇』モーパッサン、レニエ他 著 青柳瑞穂訳

三岸好太郎装幀 1931年(昭和6)

●『ピエールとリュス』 Pierre et Luce ロマン・ロラン 著

フランス・マセレール挿画  1920年

●『クルランボー』 Clerambaut   ロマン・ロラン 著 1920年

●『詩数篇』Quelques Poèmes   小牧近江 詩

藤田嗣治 挿画 1919年

●「レ・ミゼラブルⅤ」(『ユゴー全集』、小説第9巻)ヴィクトル・ユゴー著

G・ジャニオ 挿画 1891年

◆関連企画1 講演会「絵になった言葉:言葉になった絵-1920年代ヨーロッパに於る挿画本と大佛次郎-」

◆関連企画 2 近隣小学生によるミニ・ビブリオバトル
「大好きな本ってどんな本?」2014.6.1.(日)大佛次郎記念館にて開催決定!
参加費:無料 *応援・見学等は観覧料のみ 参加方法は大佛次郎記念館へお問合せ下さい(5/10〆切)。

横浜ゆかりの作家が歩いた道3 大佛次郎の世界

鞍馬天狗、赤穂浪士、霧笛などの作品を残した大佛次郎ゆかりの場所を訪ねます。お申込は、横浜シティガイド協会へどうぞ。

パネル展示「横浜生まれの作家大佛次郎」

ミニ展示 大佛次郎の音楽館

会期
2013年9月25日(水)〜2013年11月4日(月)

買い集めたレコードで「家の軒が傾くほど」大の音楽好きだった大佛次郎。ラヴェル「水の戯れ」などのSPレコード、自身の原作オペラ「楊貴妃」のスコアをはじめとする貴重な関係資料、若い頃より思い入れ深い「ボリス・ゴドノフ」他多くのオペラについての資料など、大佛が愛して止まなかった音楽にまつわる資料約20点を展示いたします。

※大佛お気に入りのSPレコード音源を初公開!会場でお聞きいただけます。
ラヴェル「ソナチネ」「水の戯れ」(演奏:アルフレッド・コルトー)
ベートーヴェンピアノソナタ第23番「熱情」(演奏:ルドルフ・ゼルキン)

※本展は 横浜音祭り2013 連携イベントです。

公開講座 鎌倉文士「大佛次郎」を読み直す

講座「大佛次郎の人と作品」

パネル展示「没後40年記念 横浜生まれの作家大佛次郎」

大佛次郎研究会第22回公開発表会

大佛次郎没後40年記念 特設コーナー 大佛次郎の戦後

 大佛次郎(本名・野尻清彦 1897~1973)は、横浜市英町(はなぶさちょう)(現・中区)生まれ。 1921年(大正10)、鎌倉に移り住みこの地で終生を過ごしました。神奈川には非常にゆかりの深い作家であり、常設展「神奈川の風光と文学」でも紹介しています。
 大佛の代表作としてまず挙げられるのは、1924年の第1作以来、40年余り書き継がれた「鞍馬天狗」シリーズですが、ほかに現代小説、ノンフィクション、児童文学など多くの分野ですぐれた著作をのこしました。
 今回、その没後40年を記念して行う連携事業のひとつとして、特設コーナーを設け、大佛の幅広い創作活動について、特に戦後の作品を中心に紹介します。大佛次郎記念館の所蔵資料に当館蔵の資料を加えた約100点で構成し、その死によって未完となった畢生の大作「天皇の世紀」に至るまで、数々の作品に底流する、大佛の透徹した歴史認識と批評精神を伝えます。

※関連行事 文芸映画を観る会 「鞍馬天狗 黄金地獄」
(1942年・大映京都、1953年改修版/モノクロ・スタンダード/91分/16mm/原作:大佛次郎 脚色・監督:伊藤大輔)
 撮影:石本秀雄
 音楽:西梧郎
 出演:嵐寛壽郎、琴糸路、内田博子、ニーナ・テトロフ、原健作、上山草人
2014年1月25日(土)、26日(日) 13:30上映開始(13:00開場)
会場 神奈川近代文学館 展示館2階ホール(定員220名)
入場料 各日800円、前売700円(入場No.付整理券・自由席)
前売所 神奈川近代文学館ミュージアムショップ、なまためプリント
主催・問い合わせ 「文芸映画を観る会」事務局 TEL : 090-8174-7791

※同時開催
 ・常設展「文学の森へ 神奈川と作家たち 第2部 芥川龍之介から中島敦まで」
 ・新収蔵資料展 2013年

シネマ×パイプオルガン 「鞍馬天狗・恐怖時代」

パネル展示「昭和の流行作家 大佛次郎」

展示「大佛次郎と落語」

佛~Saragi~

横浜美術館コレクション展 2013年度第2期

講演会「大佛次郎のパリ探訪」

 大佛次郎の海外渡航は戦時中の従軍記者として東南アジアと中国への渡航を除くと全部で4回である。
うち2回がパリに関連する。
 最初は1958(昭和33)年5〜7月の84日間に及ぶ米欧旅行の途中でパリに立ち寄っている。そして、2度目が作品『パリ燃ゆ』執筆のための取材旅行である。
 大佛は戦前から同人会「巴里会」に身を寄せるなど、パリに憧れていたのだが、連載作品を多数かかえる売れっ子作家の常として長く日本を空けるわけにはいかず、パリはずっと遠い存在のままであった。
しかし、ひょんなところから訪問の機会が訪れる。
 本講演では彼の遺品(手紙、絵はがき、随筆、日記、写真)を通して大佛の眼に映ったパリを追ってみたい。

YCCスクール HP

関連事業
パネル展示「大佛次郎とフランス4部作」6月1日~7月15日 11時~19時(6月17日は休館)
YCC(ヨコハマ創造都市センター)1階カフェスペース

大佛次郎ってだれ? ―横浜ゆかりの作家大佛次郎の生涯―

岩間シネクラブ思い出名画館 第106回 「帰郷」

 昭和39年の東京。母と、義父とともに生活していた伴子は、7年前のキューバ革命で死んだとされていた実の父が、生きて日本へ帰っていることを知る。既に再婚している母への想いと、本当の父親への慕情の間で波立ち始める伴子の心。やがて伴子は、実父に会うため奈良へと向かう決心をする-。  原作は、今年没後40年を迎える横浜ゆかりの作家・大佛次郎の毎日新聞連載小説。日本芸術院賞を受賞し海外6ヶ国語に翻訳された大作を、西河監督が独自のアレンジで映画化した。揺れる父娘の関係の中で、静かに描き出される日本人の心の優しさ、美しさがはかなく光る文芸ロマンである。 ※5月8日~6月20日、岩間市民プラザ館内で関連パネル展示開催

大佛次郎研究会 第21回公開発表会

大佛次郎と写真

「没後40年 大佛次郎」

愛蔵品展 大佛次郎の東洋趣味 -文房四宝(硯(すずり)・墨・筆・紙)より

会期
2013年10月24日(木)〜2013年10月27日(日)
会場
大佛次郎記念館和室
 当記念館では、2010年から毎年秋の数日間のみ、和室に座して大佛次郎の愛蔵品を間近にごらんいただく展覧会を催してきました。今回は大佛の東洋趣味に光を当てます。  「文房四宝」とは、中国で生まれ東洋の芸術を支えてきた紙・墨・筆・硯を指し、とりわけ硯はその代表格とされています。とくに宋・明・清の時代にわたって工芸的にすぐれたものが製作、愛玩されました。  大佛が文房四宝の世界に開眼したのは、書家にして硯の鑑定家として著名な小野鍾山との出会いを通してのことです。1944年(昭和19)から翌年にかけて書かれた『終戦日記』を読むと大佛が「小野老人」をしばしば訪ね、「研雲山房」で硯や墨、水滴などを見せてもらい、ときに購入していた様子がうかがえます。  硯や墨の拓本、および拓本をまとめた硯墨譜に加えて、小野鍾山の関係資料をご紹介し、大佛と東洋文化との接点を垣間見ていただけましたら幸いです。

テーマ展示 「鞍馬天狗」誕生90年

 2011年の3月に起きた東日本大地震の災禍は、今現在も我々の前に立ちはだかっています。1923年(大正12)9月、今から90年前に起きた関東大震災も、日本災害史上に残る甚大な被害をもたらし、人々を否応なく人生の岐路に立たせたのでした。
 当時26歳の誕生日を目前に控えていた野尻清彦(のちの大佛次郎)は、外務省条約局に嘱託勤務の傍ら雑誌「新趣味」に翻訳掲載するなどし、今後の進路について思いあぐねていました。そして起きた関東大震災。震災は、掲載誌を廃刊に追い込み、すでに役人になることへの関心も薄れていた野尻青年の進むべき道をさらに見えなくしました。
 震災後の野尻青年の運命を決定づけたのは、「新趣味」から講談雑誌「ポケット」へ異動した鈴木徳太郎からの“まげ物”執筆の話しでした。大震災の翌年3月に、初めて「大佛次郎」の筆名で時代小説「隼の源次」を発表、続けて書いた「快傑鞍馬天狗 鬼面の老女」で一躍注目を浴びます。この<快傑鞍馬天狗シリーズ>を「ポケット」誌廃刊まで書き継ぎ、その後も「鞍馬天狗」を発表し続け、作品は40年余に47作品が世に送られたのです。大佛次郎は、「ポケット」誌上での縦横な活躍により、その後の執筆活動の道を切り拓くことになりました。
 本展示では、第1部として「鞍馬天狗」誕生の裏側を鈴木徳太郎の書簡を中心に様々な資料で探ります。 第2部は、長きにわたり人々と共に歩んできたヒーロー「鞍馬天狗」を紹介し、その魅力に迫ります。

 ◆主な展示資料
「ポケット」編集者鈴木徳太郎から大佛次郎への封書、鞍馬天狗の長篇第一作「御用盗異聞」原稿、ラジオドラマ「鞍馬天狗」台本など

テーマ展示 90年前のメディア・ミックス<新聞・雑誌・映画> ―大佛次郎、登場―

 大正末期から昭和にかけて新聞は読者を飛躍的に伸ばし、マスメディアとしての地位を確固たるものとしました。  「照る日くもる日」をかかげ、新聞小説という舞台に颯爽と登場した、若き大佛次郎の挑戦と、その周囲に展開する90年前の最新メディア<新聞・雑誌・映画>のタッグの行方=ネットワークのあり方にせまります。 ※クイズや「つぶやきカード」に答えてくれた高校生以下の方には特製「おさらぎ君グッズ」をプレゼント! ※夏休み特別企画 8/24(土)14:00 中高生を対象としたギャラリートークを開催! ※会期中限定!twitterで情報発信
 
共催
横浜市
後援
朝日新聞社、神奈川新聞社、NHK横浜放送局
協賛(敬称略・50音順)
株式会社浦辺設計、加藤昌子、加藤一、小林敏志、滝田琇子、ホテルニューグランド、丸全昭和運輸株式会社、三井佑之、森田幸枝、横浜高速鉄道株式会社、横浜市金属建具工事協同組合

没後40年・大佛次郎と神奈川 ―未来へのメッセージ―

大佛次郎(本名 野尻清彦)は1897年(明治30)10月9日、横浜市英町(現・中区)に生まれました。

小学校に1ヶ月ほど通い東京に転居しました。1921年に大学を卒業し鎌倉に移り住み、1929年には雪ノ下に新居を構え生涯の住まいとします。故郷である横浜にはホテルの一室に仕事場を置き、住まいのある鎌倉と行き来しました。

そのような中から、数多くの作品が世に送られていきますが、戦後は、「神奈川新聞」に「ちいさい隅」と題するエッセイを14年間掲載しつつ、社会的提言をし行動を起こしました。
晩年、ライフワークとして書き続けた「天皇の世紀」は、病気のため未完中絶し、1973年(昭和48)4月30日永眠しました。

本展では没後40年を記念し、進取の気性に富みながら歴史を重んじた〝神奈川県人″大佛次郎が伝えた神奈川の魅力と現代に生きる言葉を紹介します。

展示構成

  • 【神奈川】多彩な県史を/「ちいさい隅」/ゆかりの画家たち

    原稿「多彩な県史を」1969年(昭和44)「神奈川県史研究」第3号掲載

    原稿「多彩な県史を」1969年(昭和44)「神奈川県史研究」第3号掲載

    「幻燈」執筆の参考資料となったジョルジュ・ビゴー版画集

    「幻燈」執筆の参考資料となったジョルジュ・ビゴー版画集

     
  • 【横浜】郷愁の地-横浜/作品の舞台/ヨコハマの未来に

    1932年(昭和7)頃 横浜・ホテルニューグランド屋上にて

    1932年(昭和7)頃 横浜・ホテルニューグランド屋上にて

  • 【鎌倉】鎌倉転々/鎌倉歳時記/自然保護運動/「鎌倉びと」

    1966年(昭和41) 鎌倉・茶邸にて

    1966年(昭和41) 鎌倉・茶邸にて

    「鎌倉一覧之図」雪貢画

    「鎌倉一覧之図」雪貢画

没後40年・大佛次郎と神奈川 ―未来へのメッセージ―

  • 共催
    横浜市
    後援
    朝日新聞社、神奈川新聞社、NHK横浜放送局
    協賛(敬称略・50音順)
    株式会社浦辺設計、加藤昌子、加藤一、丸全昭和運輸株式会社、横浜高速鉄道株式会社、横浜市金属建具工事協同組合