特別展「南方ノート」と「戦後日記」――大佛次郎が見た戦中・戦後
- 2023年08月04日:その他, お知らせ, 展示, 大佛次郎没後50周年記念事業, 記事移行用
特別展「南方ノート」と「戦後日記」―大佛次郎が見た戦中・戦後
本展は、2023年刊行の新著『南方ノート・戦後日記』の出版を記念する展覧会です。

大佛次郎『南方ノート・戦後日記』(未知谷、2023)
この書籍は、
6冊のノートに綴られた南方(現東南アジア諸国)視察中の日記(1943.11~1944.2)と、
既刊『敗戦日記』に続く8冊の戦後日記(1946.3~1950.8)の内容を
初めて活字化したものです。

「南方ノート」6冊((1943.11.7~1944.1.27)
大佛次郎は南方から帰国後、
「別の生き方が初まっているのである」(『敗戦日記』1944.10.9)
と記し、南方体験が転機となったことを示唆しています。
しかしながら、その南方での記録は、
『帰郷』をはじめとする小説や随筆などで描写される以外、
公開されてきませんでした。
本展は、二つの「日記」の記述をたどることで、
戦中の南方、敗戦直後の日本で大佛次郎が何を見、何を思ったのか、
作家の視線とその思いにせまります。
検閲を経ない個人の「日記」だからこそ書ける当時の社会状況や、
作家として、雑誌「苦楽」を世に送る出版人としての苦悩など、
等身大の大佛次郎を通して激動の時代を紹介します。

「戦後日記」8冊(1946.3~1950.8)
【会期】
2023年8月29日(火)~2023年12月10日(日)
【開館時間】
9月まで:10:00~17:30(最終入館17:00)
10月以降:10:00~17:00(最終入館16:30)
【観覧料】
一般200円 団体(20名以上)150円、中学生以下無料
※横浜市在住の65歳以上の方100円(濱ともカード等をご提示ください)
※毎月第2・第4土曜日は高校生以下無料
※毎月23日は「市民の読書の日」につき、高校生以下無料
※障がい者手帳をお持ちの方とお付添の方1名は無料
【休館日】
毎週月曜日(月曜日が祝休日の場合は、翌平日)
【たてものミニ・ミニトーク※】
第3土曜日 14:00~約15分 9/6、10/21、11/18
※たてものミニ・ミニトークは事前申込制、お申込はこちら(Googleフォームへ移行します)
【関連事業】
* もっと知りたい!日本画家・鏑木清方と作家・大佛次郎
相互割引などの詳細はこちらより
≪大人の感想画体験 “日本画材を使って絵を描いてみよう” @大佛次郎記念館≫
清方と大佛の短い文章からイメージを広げ、日本画材を使って2枚の短冊に絵と詞を描きます。
はじめての方でも安心して参加できるワークショップです。
【日時】10/7日(土)10:00-12:00
事業の詳細、お申込はこちらより
*サロントーク「戦中・戦後の大佛次郎」
展示と新著『南方ノート・戦後日記』を解説します。
【日時】第2土曜日 14:00~約30分 9/9、10/14、11/11、12/9
【申込】8/15~WEBフォームより受付開始
事業の詳細、お申込みはこちらより

1943年 シンガポールにて、左より大佛次郎、武田麟太郎、佐藤春夫
*写真パネル展「大佛次郎の撮った 戦時下の南方」
マレー半島、インドネシアの島々を巡り、視察の旅から大佛次郎が持ち帰った約100枚の写真フィルム。
一見平穏に見える戦時下の日常の中、大佛がファインダー越しに捉えた景色を追いかけます。
【会期】特別展に同じ
【会場】1階ロビー
*愛蔵品コーナー展示「大佛次郎が創刊した雑誌『苦楽』をめぐる画家たち」
【会期】9/26(火)~
展示の詳細はこちらより(ページ準備中)
*書棚特集コーナー「雑誌『苦楽』を彩る鏑木清方の美」
2期に分け、日本画の大家である鏑木清方が担当した「苦楽」表紙を、全巻展示します。
【会期】前期:開催中~9/24(日)、後期:9/26(火)~2024/1/8(月・祝)
展示の詳細はこちらより
【協賛】
株式会社浦辺設計/大佛次郎研究会/株式会社ポンパドウル/横浜高速鉄道株式会社/横浜市金属建具工事協同組合
【お問合せ】
大佛次郎記念館 TEL:045-622-5002(10:00 ~ 17:00) FAX:045-622-5071
※会期中、資料保護のため展示替えを行います。