おさらぎ選書 第28集 販売中

2021年3月31日、おさらぎ選書第28集を刊行しました。

ただいま、大佛次郎記念館受付にて、800円(税込)で販売中です。

おさらぎ選書28

「おさらぎ選書 第28集」【 作家「大佛次郎」の誕生 】

・ 野口 良平 (京都芸術大学非常勤講師)

 論考「大佛次郎になるということ ―「独学の日本人」を手がかりに」 

・ 大佛次郎自筆ノート 翻刻(1925年9月~1926年9月)

・ 解題 中村 健 (大佛次郎研究会会員)

 

大佛次郎 略年譜

1897年(明治30)10月9日
  現在の横浜市中区英町に生まれる。本名・野尻清彦(のじり・きよひこ)。
1918年(大正7)  
  東京帝国大学法科大学政治学科に入学。劇作家を志す。
1921年(大正10)
  演劇活動の中で出会った原田登里(はらだ・とり、芸名・吾妻光)と学生結婚。
  登里は帰山教正の映画芸術協会に所属して多くの作品に主演、
  映画女優の草分け的存在だった。東京帝大卒業後、鎌倉に教職を得て夫妻で移住。
1923年(大正12)
  鎌倉・長谷の大仏裏に借りていた家で関東大震災に罹災。
  講談雑誌「ポケット」の編集長となった鈴木徳太郎を頼り、時代小説を書く。
1924年(大正13)
  3月、初の時代小説が雑誌に掲載され、ペンネームを〈大佛次郎〉とする。
  5月、〈鞍馬天狗〉シリーズ第1作を「ポケット」に掲載。
1925年(大正14)
  1月、〈鞍馬天狗〉初の単行本『幕末秘史 鞍馬天狗』刊行。
   9月、映画「鞍馬天狗」が尾上松之助主演で公開。
1926年(大正15・昭和元)
  自身初の新聞小説「照る日くもる日」の連載を開始(「大阪朝日新聞」)。
1927年(昭和2)
  3月、子ども向けの雑誌に「角兵衛獅子」を連載(「少年倶楽部」)
  嵐寛寿郎主演で映画化され、鞍馬天狗〉が世代を越えた人気を得るきっかけとなる。
   5月、新聞小説「赤穂浪士」の連載を開始  (「東京日日新聞」)。
1930年(昭和5)
  フランス第三共和制下の冤罪事件扱ったノンフィクション「ドレフュス事件」を連載(「改造」)。
1933年(昭和8)
  「霧笛」を連載(「東京朝日新聞」「大阪朝日新聞」)。横浜を舞台とした作品を数多く書いた。
1948年(昭和23)
  現代小説「帰郷」を連載(「毎日新聞」)。
1950年
  「帰郷」により第6回日本芸術院賞を受賞する。
1952年(昭和27)
  九世市川海老蔵にあてた「若き日の信長」を歌舞伎座で上演。以後、多くの新作歌舞伎を書いた。
1961年(昭和36)
  「パリ燃ゆ」を連載(「朝日ジャーナル」)。
1964年(昭和39)
  文化勲章受章。
1965年(昭和40)
  「地獄太平記」を連載(「河北新報」その他)、約40年間続いた〈鞍馬天狗〉最終作となった。
1967年(昭和42)
  自身のライフワークとなる「天皇の世紀」を元旦より連載開始(「朝日新聞」)。
1973年(昭和48)
  4月25日、「天皇の世紀」最終稿が〈病気休載〉として新聞紙面に掲載され、
   1555回で未完中絶となる。その5日後、4月30日永眠。享年75。