2階記念室の愛蔵品コーナー「大佛次郎と佐多芳郎の交友」展

佐多芳郎という画家をご存知でしょうか?

安田靫彦に師事し、院展の日本画家として、多くの歴史画を残しています。この佐多芳郎が、挿絵を描くきっかけを作ったのが、実は大佛次郎なのです。読売新聞連載「四十八人目の男」(1951年)のために、佐多芳郎を大抜擢したことから、二人の交友が始まります。その後、大佛次郎の没後にいたるまで40年間にわたり、大佛作品の挿絵・口絵・装幀を手がけました。

大佛次郎は佐多芳郎の個展に寄せた文章の中で「佐多さんの挿絵のきよらかな美しさを愛するひとは私の同業の中に多い。… 佐多芳郎さんの挿絵は、小説の補足だけのものでなく、離れて画として美しいのが特徴です。」と書いており、いかに佐多芳郎の作品を理解し愛していたのかがうかがわれます。

「炎の柱」取材旅行のカラー写真 
滋賀県近江八幡市・安土城跡から中之湖を望む大佛次郎(右)と佐多芳郎(中央)、1961年(昭和36)9月7日

大佛次郎と佐多芳郎との交友に注目した今回の展示は、6月9日(土)・10日(日)開催の和室での収蔵品特別展示とも連動しており、お楽しみいただける展示になっています。

和室での収蔵品特別展示の情報はこちらから